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●熊出没の大騒動20061102●


杉原商店の裏山には、こんなお堂があるのです。私たちは「記念堂」(きねんど)と呼んでいる

昨夜から何者かが、ごそごそやっているらしい。ちょっと見て来よう。熊なんかが入れない様に閉めておかないと・・・

恐る恐る覗いたら、(母がナント!横穴から竹槍を差し込んだ)すると床下でガサガサ動いたぞ
ほんの1メーター目の先に黒い30pぐらの動物が動いたぞ!中に何か居るぞ!

おーい!みんな、小熊を見に来いよ!

とにかく逃げられないようにして、

警察に連絡だ。

猟師も呼んだ!との返事に・・・そんなたいそうな・・・

かわいそうだから逃がしてやろうか・・・などと、みんなで相談していると・・・

 

 

警察到着!

なんだか、大変なことになってきたぞ。

・・・困ったな〜

市役所の人々も集まってきて。

やがて、捕り物劇の開始。

とにかく網を張って・・・って言っても気休めなので(どう見てもゴミ収集所の網)

みんな下がって下がって!

・・・いえいえ、小熊だって言ってるのに・・・

 

猟師さんも銃を準備してます。

悪いけど・・・殺しますので・・・

横の穴から燻り出し作戦。

熊も大変、回りの人間さまも、くしゃみの嵐。

 

で、出てきたぞ!

えっ!!

嘘だろ!!

大きいぞ!大男が着ぐるみで出てきた??

小熊じゃないぞ!

で、でかい!

小熊だと思ったのは、大熊の顔だったのね?
胴体は床下だったのね?

ってことは、私は彼とほんの1メーターでご対面していた訳ね・・・?

あのまま、突進されていたら・・・!!

こんな大きいの、いったい何処に、隠れていたんだ?

お堂の床下の蜜蜂の巣を狙ったらしい。

そういえば蜜蜂が飛び回っていた。

体重90キロ。

130pとのこと。

こんな熊が裏山に居るなんて・・・

食べ物がないんだね〜この大きさなら100キロ以上はあるのが普通とのこと。

今年はとくに山の食べ物が不作で、熊があちこちに出没しているね。

この牙でやられたら・・・死んでたね。

小熊じゃないよね・・・

雄の熊でした。

たまたまがありました。

 

この爪でやられたら、死んでたね・・・

みんな、危なかったね〜

ついに、カンネンされました。
引き下ろしてくるのも一騒動。

おいおい、でかいぞ。

このころには、結構な見物人が集まってました。

4人がかりで、なんとかトラックに積み込みました。

いや〜びっくりした〜

しかし、人間が山を破壊して、気候を破壊して、熊が山に住めなくなってきた。

そして、熊はやむなく人里に降りてきたのです。
「もののけ姫」のおはなしそのままですね。

熊も悪気が無いのに・・・かわいそうなことをしたと思います。

お経を読む、お堂に隠れていたなんて・・・しっかり供養してあげないと・・・

なんだか考えさせられてしまいました。
熊さん、成仏してください。

複雑な思いが残りました。


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