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●月間誌「うらら」11月号に掲載されました。●

長時間にわたる取材でした。
ありがとうございました。



・・・内容抜粋・・・

ヒット商品の「ちぎって名刺」を、目の前でちぎりながら、話を始めたその人は、和紙問屋・杉原商店の20代目。

「ちぎってシリーズ」は、「透かし」という伝統技法を和紙の折り目に付けて、手で簡単にちぎれるようにしたもの。
不揃いにカットされた部分がいい味をだしている。これが、京都の舞妓さんや、飲食店のメニュー、酒のラベルとして、
評判を呼んでいる。

「コンピュータが普及して、主流はオフセット印刷からインクジェットやレーザープリンタに変わりました。特殊な工程
の無い和紙は、インクのノリもよかったのです。」と開発当時を振り返る。

杉原さんがホームページを設立したのは1997年。まだその頃は、「和紙」で検索をかけても2、3件しかヒットしなかった
そうだ。地元の人しか知らない和紙の素晴らしさをもっと多くの人に伝えたいと、内容もすこしずつ充実させて来た。

今では、ここにくれば和紙のことは何でも解るほどのページ数。時には杉原さんも知らない質問が来て、急いで調べることも
あるとか。

日本一の和紙の産地として知られる今立町。先人達の手から手へ代々受け継がれてきた伝統技法は、数々の歴史の表舞台にも
登場してきた。その和紙が今、時代とともにカタチを変えて進化し、注目を集めている。

「実は、日本初の紙幣は越前和紙です。福井藩は、1661年に日本で初めて「藩札」を作りました。明治に入って、新政府は
全国に流通させる「太政官札」という紙幣の用紙に越前和紙を採用しました。これが現在のお札のもとになっています。
「透かし」を含む製紙技法の影には、越前の和紙の紙漉職人達の指導があったのです」と、教えてくれた。

「以前から、和紙と漆器の産地がこんなに近くにあるのに、なぜうまく融合できないかと考えていました。和紙はその漉き方に
よってそれぞれ職人さんが違います。新しいアイディアを思いついたら、まず職人さんにお願いするのです。そうして、新しい
商品が生まれます。 和紙に漆を塗って仕上げた漆和紙(うるわし)もそのひとつ。漆器とくらべると柔らかく、和紙とくらべると
漆を何度も塗り重ねた分、耐久性に優れています。お互いの欠点を見事にカバーしました」と語った。

「和紙の人気が衰えない秘密は、やはり人間が作っているからでしょう。作り手の気持ち、温かさが使う人にも伝わる気が
するんです。」と微笑んだ杉原さん。

和紙は、手間をかけて作るほどいいものができるのだとか。新しく杉原商店が売り出すのは、和紙のあかりだ。複雑な繊維の
絡み合いが通すその光で、人々の心を優しく包み込んでくれるだろう。(山口季夏)

 


 

 

またの取材をお待ちしています。

ありがとうございました。

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このページは「和紙のソムリエ」&「和紙キュレーター」 杉原吉直すぎはらよしなおがお届けしています。
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福井県越前市不老町17-2
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越前和紙専門です。越前和紙の企画、製造、販売、用途開発が私達の仕事です。様々な和紙のOEM承ります。
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