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washiya 杉原商店 和紙っていいよね・・・通信 vol. 14 和紙屋杉ちゃんのひとりごと 3月号 2001/2/28 http://www.washiya.com
先日東京に上京したら、余りの暑さに(本当に)驚きました。 同じ日本なのに、この気候の違いは何だ! 学生時代、雪は遊ぶ対象だったのに、知らないうちに戦う対象に戻りました。 ・・・いかん、いかん・・・ 悔しいので、この気候の違いを満喫するため、子連れでスキーを楽しみまし た。しか〜し、ボードの多さにジェネレーションギャップ(これって死語 か?)を感じて帰りました。 190センチの長〜いスキーを履いているのは、おじさんだけなんて・・・
■□■ 今回のみどころ ■□■ 1) MO紙 2) 鉄腕ダッシュ 3) 最近思うこと 4) イベント情報 ============================================================ 1)MO紙 ============================================================ MO紙・・・和紙の名前にしてはおかしな呼称でしょ。
水彩画用紙、版画用紙として画材用品売り場に必ず並んでいるMO紙も、越前和 紙なのです。 抄造されるのは、沖茂八さん。MOは沖茂八の頭文字です。 初代の沖茂八さんは昭和初期まで奉書漉きをされていました。 やがて戦争色が色濃くなりヨーロッパ製の画用紙の入手が困難になり、日本で も画用紙が生産できないか?という声が上がりました。
沖さんは研究を重ね、開発した商品をMO紙と名付けました。 原料は麻、綿、等々を絶妙にブレンドして作成します。 以前、私(杉)は顕微鏡でMO紙を見たことが有るのですが、繊維がとても複雑 に絡み合っていて、原料叩解も特殊でな工程をされているようです。 抄造工程で言いますと溜め漉き技法で、ネリを使いませんので、局紙の一種と も言えるかも知れません。 ちなみに通常販売されているMO紙には「MO」の透かし文字が入ってます。 最近120×90センチの大きな判も抄紙可能になりました。 沖さん曰く「大量に注文が来ても困るけど・・・」とのこと。 局紙特有の厚みと堅さとガサガサした肌合いが特徴的な和紙です。 画用紙と和紙との特性を併せ持つ和紙と言えるかも知れません。 ●特徴● 表面強度に優れ、紙面が堅く、消しゴムが使えて、筆触りもいい。 発色がすばらしく、中性紙である。 現在MO紙を抄造されているのは3代目にあたる沖桂司さんです。
丁度珍しい竹繊維の水彩画用はがきを抄造されてました。 原料は竹パルプ100%でインキ止めです。 MO紙の詳しい情報はこちら・・・ ============================================================ 2) 鉄腕DASHダッシュ ============================================================ 最近、和紙のメーリングリストで話題になってます。 日本テレビの「鉄腕DASHダッシュ」ってご存じですか? TOKIOの面々が畑を耕したり、炭を作ったりして遊んでいる・・・あれです。 先日ついに紙漉を始めましたよ! 先週は杉皮で漉くグループと白菜で作るグループに分かれて挑戦中でした。 出来た和紙を障子にしたり、行灯にしたり。 結構楽しめました。 番組の公式ページ http://www.ntv.co.jp/dash/ ここだけ、番外編 大きい杉皮入りがトキオの長瀬君作、
小さい白菜入りがトキオの山口君作 本物です。 ============================================================ 3) 最近思うこと ============================================================ ふと思うと、何でも手に入る世の中です。 果たして和紙は1000年先に残っているのでしょうか? 意外に?残っている気がします。 パソコンが普及してもメールでのコミュニケーションが当たり前になっても、 それでも日本人は手紙を書いて、もらった人も、やっぱり嬉しくて、そんな文 化が・・・いやむしろ、今まで以上に大切だと思われるように成る! そんな気がしてます。 (希望的観測かな〜?) ============================================================ 4) イベント情報 ============================================================ 【東京・銀座】 2/21〜3/6銀座松屋7階シーズンキャラリー 福井県の伝統産業交流会の展示即売会 ・・・漆和紙(うるわし)が東京初お目見え・・・ 【東京ドーム】 3/1〜5東京ドーム横のプリズムホール 「伝統的工芸品祭り」 伝産協会主催の催事、全国の伝統的工芸品が20%offで購入できます。 【東京・青山】 3/9〜21青山伝統産業館03-3403-2460 全国和紙展。全国手漉き和紙連合会 3/9〜11烏山和紙の福田さんの制作実演あります 【新潟】 6/8〜10日「手漉き和紙青年の集い」新潟大会 新潟県刈羽郡小国町、高柳町 宿泊施設の規模が小さいため、漉き手の方の参加を優先されるそうです。 参加希望の方は早めにご予約を!! お問い合わせは「小国和紙生産組合」 フアックス0258-95-3164 担当今井様 ・・・ちなみに杉は参加申し込みをしました・・・ ============================================================ ■□■編集後記■□■ 和紙の作り方だけでなく、糊の作り方や水切りの仕方・・・なんてことも、紹 介したら面白いのでは・・・とのご助言を頂きました。 紙を売るだけじゃなくて、使い方の提案・・・確かに必要ですね。 でも、私ね・・・その手の情報をあまり知らないのです。 何か情報ありましたら教えてください。 ====== 「街角でこんな素敵な和紙を見つけた。私のお薦め和紙活用法、今度こんな イベントを開催する予定」・・・等々、和紙情報をお寄せ下さい。 このマガジンは読者も参加できるマガジンです。 和紙関係でしたら求人情報も掲載致します。 お気軽にsugihara@washiya.com までどうぞ! 本通信は転送は自由です。その時は下記署名と一緒にお願いいたしますね。 :・'★彡゜'・:*:.。.:☆彡*:・'゜:*:・'゜★彡。.:*:・'゜:・'。.: 〜思い出します去年の四月〜いとし殿さんと山登り〜♪ 越前紙漉き歌 * * * Д \|/ ♪五箇に生まれて〜 和紙屋を継いだ〜 (^^) | * 杉原吉直 mailto:sugihara@washiya.com (:) | * * * * * * * * * * * * * * * ==ちょっと宣伝== ●ちぎって名刺に新色「墨入り」新発売 ●フアックス 0778-42-0144 ●越前和紙情報満載の楽しいページです。 http://www.washiya.com/ ========================= ★「杉ちゃんのひとりごと」パックナンバーはこちら・・・ http://www.washiya.com/magazine/magazine.html ======================== ★「杉ちゃんのひとりごと」の配信アドレスの登録、削除、変更は http://www.washiya.com/magazine/magazine.html#touroku
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このページは「和紙のソムリエ」&「和紙キュレーター」 杉原吉直すぎはらよしなおがお届けしています。
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