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●お札のふるさと越前和紙●


以前に地元の小学校が編集した
「越前和紙の里」という本がございます。

そこから抜粋します。
・・・
新政府は、近代国家にふさわしい貨幣制度を作ろうとして、それまで各藩で出していた藩札にかえて、日本全国で通用する太政官札という紙幣を発行しました。そして、太政官札用紙の製造を五箇村に依頼してきたのです。
(ちなみに、五箇村とは、不老(おいず)、大滝、岩本、新在家、定友の、五つの村を指します。)
日本全国の多くの紙漉き村の中から、私たちの五箇が選ばれた理由として、


1.長い御用紙の紙漉の伝統により、雁皮(がんぴ)楮(こうぞ)の上質の紙を短期間で大量に漉く力を持っていたこと。
2.五箇はたくさんの漉き屋がまとまった地域に集まっているので、紙漉の秘密が漏れるのを防ぎやすかったこと。
3.紙幣発行の提案者が、福井藩出身の三岡八郎(のちの由利公正)で、五箇の紙漉きの力量を良く知っていたこと。


などが、あげられます。
こうして、1868年(明治元年)3月より、太政官札の紙漉が始められました。タテ35センチ、ヨコ65センチの大きさの紙を一日2万枚も漉かねばなりません

・・・中略・・・

新しく出来た、「大蔵省抄紙局」では、1875年(明治8年)5月、越前五箇より紙漉工を招きました。そのころは、紙幣や証券などのニセモノがよくでまわっていたので、それらを防ぐために、まねをすることの難しい新しい紙の発明を、これら五箇の紙漉工に依頼してきたのです。そのため、加藤賀門、山田藤左衛門はじめ、男女十数名が東京へ旅立ちました。・・・
そして、1887年(明治10年)5月25日になって、三椏(みつまた)を使った溜(た)め漉き技法による紙を漉くことに成功しました。これは後に、局紙と呼ばれるようになりました。また、1884年(明治17年)には、山田藤左衛門らが中心になって黒透かしの透き入れに成功し、にせ札防止のために大きな役割を果たしました。この黒透かしの技術は、現在の一万円札などにも使われています。

 


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