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Rembrandt loves Washi very much.

Why Rembrandt use Washi.

 

西洋の紙(洋紙)は白く、そこに印刷された版画は明暗のコントラストが鮮明で、鋭角的な
像をつくる。それに対し、クリーム色ないし象牙色の地色を持つ和紙は、光沢を持つ紙肌
それ自体に大きな魅力があり、しかも、雰囲気に満ちた柔らかい構図を生み出す。
和紙の黄色がかった色合いによって、表現の階調記幅を狭めることによって、構図の
全体的な統一感を高める効果がある。 中間色の魅力

和紙は、インクによく反応するが、紙の中には浸透させず、インクを表面にとめおく性質
を持つ。和紙は、細部の表現の再現性に優れ、と同時に、深い黒の階調を生む。
深い黒の発色と再現性。

和紙は、インクによく反応し、プレスするのに大きな力が要らない。原版の磨耗を
最小限に押さえる
ために、和紙は最も適切な素材である。晩年にドライポイントを
このむようになったレンブラントにとって、磨耗する事が避けられないこの版画技法と
和紙とは不可分のものであった。

和紙の多くが第1ステート(初版刷り)で使われていることは、原版の磨耗を最小限
にとどめつつ、「試し刷り」を行い、満足のいく出来になった時点で、西洋紙に多くの
枚数を刷ったと考えられる。

和紙には独特の絹のような光沢と風合いがあり、洋紙と比較して明らかに魅力的
な素材である。そのため、当時から和紙はある種の「豪華版」として好事家たちに
もてはやされたことが考えられる。

「試し刷り」が同時に「豪華限定版」とは、一見矛盾した考え方に思えるが、
複数性をその本質にしながら、一回ごとの刷りで微妙にニュアンスの異なる
作品を生み出し、結果として、常に「ウニクム」(単品)でもあろうとしたレンブラント
の版画においては、このような矛盾が成立したのではないだろうか。
( 幸福輝 AKIRA KOFUKU ) 2011年レンブラント展図録より

 

 

レンブラントはドライポイント技法を駆使して、魅力的な作品を作る先駆け的存在である。

ドライポイントは版の表面をグラウンドで覆う必要もなく、腐食のための酸も要らず、
エングレービィングのような技術も要らない。レンブラントにとってはもっとも手間要らず
取り組みやすい版画の技法だった。

雁皮の繊維の長さは3-5mm。一方洋紙(コピー用紙など)の繊維の長さは1-2mm。
雁皮の紙は薄くしなやかであると同時に強度を併せ持つという特徴が得られる。
また繊維のほかにヘミセルロースという糊のような成分を多く含むため、「はり」や
「透明感」
のある紙になる。

雁皮は表面が緻密かつなめらかで、「親油性」に優れているため、強い圧力を
かけずに版上の油性インクを転写し、細い線でも正確に刷り取ることができる。

その後19世紀になると、パリには世界中の紙が集まるようになった。その中には
中国の紙も、日本の和紙もあった。

その頃には、レンブラントが愛した雁皮(がんぴ)紙ばかりでなく、「局紙(きょくし)」
と呼ばれる紙があった。三椏(みつまた)を原料とする黄味を帯びた紙である。
三椏は雁皮と同じジンチョウゲ科に属するため、その特徴も似ている。

明治以降、大蔵省印刷局で紙幣用紙として開発されたために「局紙」と呼ばれ、
海外にも多く輸出された。

雁皮は栽培ができないが、三椏は可能なため、雁皮の代用に製紙原料として必要な
量を確保する事ができたのである。
雁皮に似てその表面は緻密で柔らかであるために、ほとんどの印刷、あるいは版画
に適していた。

現在も「局紙」という名前は残っているが、原料は本来の三椏のものばかりでなく、
雁皮を混入したものや、木材パルプで作られたものもあるので、原料を確認しましょう。
(坂本雅美 Masami SAKAMOTO) 「版画の技法と素材」より

 

March 12-June 12 / 2011 National museum of western art.Tokyo
June 25 - September / 2011 Nagoya city are museum

 

Why Rembrandt use Washi.

Weateren paper is very white.
So the print become sharp contrast.
and become worked sharp edge.
On the other hand, Japanese paper=washi color Cream or Ivory and have
Special shiny surface appealit self. Washi create a good atmosphere.
Little yellow neutral color enhance unity of his print.

Washi absorb ink very well.
But ink does not penetrate deeper.
Ink remains on the surface.
This is very important performance of Washi.
Washi can show their subtle expressions.
Washi can show dark black tone.

Washi can quick response to the ink.
Washi can print less pressure than western paper.
Washi can keep original edition against wear.
Rembrandt in his later years, he like Dripoint technique.
Dripoint makes original edition wear very much.
So he use Washi necessary.

He use washi 1st state (beging print edition).
He want to keep original edition no damage.
He test printing until satisfied.
And print mamy sheet on western paper.

Washi have Silky luster. Washi is attractive.
Washi print edition become "Deluxe Edition".
Rembrandt make "UNICUM" art print.

(written by AKIRA KOFUKU)

GANPI have about 3-5 mm length fiber.
Western paper have 1-2 mm length fiver.
Ganpi is very thin but very strong.
Ganpi keep many Hemicellulose.
Hemicellulose gives Washi "special tension" and "Clarity".

Ganpi's surfaces is very dense and smooth.
Ganpi has lipophilicity.
Ganpi can print with low presser and can leave clear print.

Rembrandt loves Ganpi very much.

(written by Masami SAKAMOTO)

 

thin Ganpi paper.

Mitshumata paper

Gampi & Mitshumata special card "KYOKUSHI"


 


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Washi Sommelier and Washi Curator.
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