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●灰汁煮の市兵衛奉書で切り絵●

なんともスゴイ作品が仕上がりました。
(千葉県の片山様より)


●男大迹皇子夢見之図
紙祖神 川上御前伝説
切り絵 675×985o
*本題は水上勉氏の「越前紙漉き村の名匠」の一節、
男大迹皇子(継体天皇)の夢見という推説より想を得たもの。

紙はすべて岩野市兵衛さんの奉書を使用させていただいています。

灰汁煮奉書の”みみ”もそのまま残し、中心を八角形に黒く染めたのは大瀧神社の
御神輿を暗示させるため。権現山を開山した泰澄が山頂付近に紫いろのあかり
をみたということから、実際には多少紫です。

染める際に「寿喜娘」(越前和紙の里の地酒)を顔料に混ぜ、
日本の岩絵の具とドイツ製植物顔料を使用し、奉書紙の歴史的国際性を表現。
杉原さんよりいただいた灰汁奉書は少し薄かったので、
裏から岩野さんの他の奉書紙と張り合わせてあります。
ですので少し厚く、切る際に結果的にはなめらかな線と細かさがでませんでした。


実験的要素がほぼすべてです。
三日月に多少、白帷子がかかることで、
白帷子を竿頭にかけ技法を伝えた川上御前の紙漉き伝承のすがたを暗示。
右側に薄墨桜を配置、遠くに白山がそびえ、清水の流れを勢いよく表現しました。
白山信仰を表現。左に大杉を配置。白山をめざして、越前禅定道が続いています。
川上御前の現れた瞬間と忽然と姿を消した瞬間を同時に表し、過去、現在、未来一体の
複合夢として和紙が今日まで続いている確かな証を表現しました。


三日月を配し、小刀で描き、銀座のやたやで額をあつらえ、
三日月=勾玉、小刀=剣、やたや額=やた鏡の象徴とし、
のちの継体天皇の夢見であることを表現し・・・続く・・・

すごく勉強されていて、ただただ驚くばかりです。
片山様ありがとうございました。

 

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このページは「和紙のソムリエ」&「和紙キュレーター」 杉原吉直すぎはらよしなおがお届けしています。
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